親愛なるDREAM!ing様

2021年5月17日(月)、アプリDREAM!ingがサービス終了を迎えました。約2年9ヶ月の間、本当にお疲れ様でした。私がドリミを好きだったこと、好きになれて良かったこと、サ終がかなしいこと、いろんな気持ちを覚えていたくて、このブログを残します。

ドリミについては、プレイ前から「とにかくストーリーが良い!」ということと、「ユーザーがいつも楽しそう!」というのがとても印象に残っていて、しょっちゅうTLに流れてくるトンチキなスクショやダイマをなんとなく受動喫煙している状態で、「いつかプレイしてみたい」と思っていたのですが、”新しくソシャゲを始める”ということのハードルが高く、なかなか手を出せずにいました。

そんな私がドリミを始めようと思うきっかけが、コロナ禍が本格的になり出した頃、昨年の4月に突然現れました。

アプリのコンテンツ更新終了。

「今だ」と思ったんですね。残念なことだけれど、「これは早くやらないと本当にサ終してしまう」という焦りもあった。

ちょうどコロナ禍で家からほとんど出られないのもあって、その頃は比較的時間に余裕もありました。ソシャゲをしながらソシャゲをしている私にとって、新イベントや新規ガチャがないゲームは非常にありがたく、自分のペースでコツコツ進められるとも思いました。

 

でも、始めてみたら、イラストは綺麗だし曲はいいしたくさん喋るし、操作も簡単でやることは非常にシンプル。そして何よりもストーリーが面白い。キャラクターたちのことを知れば知るほど物語に引き込まれていき、あっという間に2部まで読み終わりました。

ドリミに出てくるキャラクターたちは、漫画家、俳優、歌舞伎役者、医者、マフィアの息子、探偵など現実にはいないような設定を持っている子たちばかりなのに、彼らはとっても人間らしい行動をするんですね。

憎んだり羨んだり傷つけたり。励ましたり労わったり許したり。

ゆめシステムという仮想空間の中で、逃げ出したくなるような気持ちになる瞬間や誰も悪くないのに誰かが傷ついてしまうような瞬間がある。でも、その中には優しさや温もりがちゃんとあって、人と人との作用によって生み出される関係性がしっかり見えてくるし、過ちの先に許しがある。いい人だって、優しい人だって、見方や考え方を変えれば悪人に見えてしまうように、人間には多面性があると思うんですが、ドリミはその辺を非常に上手く描いていたような気がします。

私は誰かが誰かと出会って、影響を受けて、変化した誰かがまた誰かを救う、みたいな物語が大好きです。それってとても人間だと思うので。

 

最初は、イベントやガチャの更新がないから都合がいいな、操作が楽だから兼任しやすいなと思って始めた部分もあったのに、ドリミのことを知れば知るほど、彼らのことが好きになればなるほど、もっと早く出会っていたかったと思うことばかりでした。コンテンツの更新が終わったドリミしか知らないことが、なんだかすごく損をしているような気持ちにさせる。イベントを走ってみたかったし、推しガチャで一喜一憂してみたかったし、トレンド入りした言葉に騒いだり、リアルタイムでもっといろんな驚きや楽しさを共有したかった。

でも、コンテンツの更新が終了していなかったら、私は今もドリミを始めてすらいないかもしれません。本当にオタクの出会いはタイミングなんだな~と思います。ドリミという素晴らしい作品に出会うタイミングを与えてもらえてよかったです。ドリミを好きになれた私でよかった。

ソシャゲはいっぱいやっているのですが、課金するほどプレイしていたゲームが終わるというのが実は初めてで、正直当日まで、どんな気持ちになるのかわからなかったです。ドリミ以上に熱を注いでいる作品はあって、ドリミをプレイしていた時間は決して多くはないし、そもそもドリミというコンテンツが終わるわけじゃないし、受け止められると思っていました。

でもこれを書いている今、もっと課金すればよかったな、もっとストーリーを読み返せばよかったな、周りの人にもっと知ってもらえば良かったな、そんな思いでいっぱいです。

仕事が終わってTwitterを見たらDREAM!ingがトレンドに入っていて、この作品が好きな人がこんなにいっぱいいたんだな…と涙が出ました。

いつの間にかこんなに涙が出るほど君のことが好きになってしまっていたんだね。サ終してその気持ちに気づいてしまったことに打ちのめされているというか、お前はいつも失ってから気づくな…というか。ストーリーやっぱりもっと読み返せばよかったな。もうアプリを起動したら声が聞けないことが、姿が見えないことがかなしいな。

ソシャゲをやっている身として、いつも終わりを身近に感じているつもりではあったのに、な~~んにもわかってなかったな…と、なんだか呆然としています。

 

でも、DREAM!ingというコンテンツはこれからも続いていくし、まだ4部も終わってないし、ミュージカルもすっごくよかったし、ドラマCDも出たし、希望をいっぱい持って生きていきたいと思います。

願わくば1~4部とキャラストがフルボイスになって、永遠になくならない何かの媒体になって手元に残って欲しい。

 

私に好きを増やしてくれたDREAM!ingくん。本当にありがとうございました。

巳影くん、千鶴くん、ずっと心の悪友であってね。

DREAM!ingの配信に関わった全てのスタッフ様、ありがとうございました。

これからも見守っています。